社会+英語+国語+ゲーム(SF)の話―。
通り抜けられる穴(あな)を表す語「抜け穴(ぬけあな)」と、
対応する英語の一つ、「loophole(ループホール)/法律の抜け穴」の話を。
SF等で時間・空間が輪のように繋がる現象、「ループ(loop)」の話も添えて。
気温差で体調がイマイチなので簡単に。
前置き。
まず「抜け穴(ぬけあな)」とは、通り抜けられる穴(あな)のことですね。
特に周りが壁(かべ)など、通れなさそうな物の時に言う印象です。
「この穴から向こうに抜けられるぜ!」って感じですね。
また、「法律(ほうりつ)の抜け穴」という言葉もあったりします。
ギリギリ法律に引っかからない(しばしば怪しい)手段などを表す語ですね。
法律ギリギリを攻めている分、儲(もう)けられる、とされることが多いですね。
…まあその分、道徳(どうとく)的には悪かったり怪しかったりもするのですが。
さて、そんな訳で「抜け穴」は文字や意味からして、
「どこかへ通り抜けられる穴」、
あるいは「法律の守りを突破できる穴」という感じですが。
しかし英語にすると、少し「通り抜けられない」感が出たりするかもしれません。
というのも「抜け穴」は、「loophole(ループホール)」ともいうらしいからですね。
まず手元の和英辞典で「抜け穴」を調べると、
「法律の抜け穴」という意味合いで、上記の「loophole(ループホール)」が載っていたのですが。
(他に物理的な抜け穴としては「secret passage(シークレット・パッセージ)」等の語がありました)
英和辞典によれば、この「loophole(ループホール)」には、
確かに「(城壁などの)銃眼」、「はざま」、「(通風・採光用の)小穴」、「逃げ道」、「法律などの抜け穴」などの意味があるようです。
「loop(ループ)」は「輪(わ)」や「輪で囲む」、
「hole(ホール)」は「穴(あな)」などの意味がある語なので、
「輪(loop)の形に開けておいた穴(hole)」→「抜け穴(loophole)」って感じですかね。
しかし「ループ(loop)」というと、
SF等のマンガやゲームでは、よく「時間(じかん)や空間(くうかん)が輪のようにつながってしまう(一巡して元に戻る)現象」を表す語でもあります。
例えば「8月31日になると、時間が戻って8月1日になる」とか、
「部屋のドアから出ようとすると、何故か同じ部屋に戻ってしまう」みたいな現象が、「ループ」と呼ばれたりする訳ですね。
なのでその「ループ」をイメージしてから「loophole/抜け穴」の語を見ると、
「『抜け穴(loophole)』は『ループ(loop)』してる『穴(hole)』なの…!?」とも思えそうですね。
…一気に「抜けられなさそうな」感じがしますね。抜け穴なのに抜け穴じゃない
※
まあ実際の「抜け穴」が「ループ」していることは、
あまりなさそうなので、大丈夫かと思いますが。
ただ「法律の抜け穴」…ギリギリ合法(ごうほう)だぜ、という手段に関しては、
後から犯罪(はんざい)とされたり、怒られたりすることもあります。
(歴史上の例だと、「公害(こうがい)」は後から問題になって、規制されたりしていますね。
…そもそも当時はパワーでもみ消されていた、的な面もあるかもですが)
そういう意味で「本末転倒」な「(法律の)抜け穴(loophole)」はあるかもです。
しかも、それでスタート時よりお金や名声を失ったりしたら、
ある意味「ループ(loop)/最初に戻る」にすらなれていないかも?
「抜け穴」、あるいは「人がやっていないうまい話」等は魅力的でもありますが。
それが「人生の落とし穴」になる可能性も、考えておいた方がよいのかもですね。
まあそんな感じで~。