生活+英語の話―。
「やべえ…この棒、呪いのアイテムで外せない!」的なゲーム話ではありません。
まっすぐで、手にはあまりくっつかなさそうな道具「棒(ぼう)」*1と、
対応する英語の一つ①「stick(スティック)」、
そしてまた別の英語、②「stick(スティック)/くっつく」の話を。
前置き。
まず「棒(ぼう)」とは、手に持てるまっすぐな道具などのことですね。
基本的に「棒」といった場合、他にパーツはついておらず、
シャベル等のような持ち手(もちて)もなさそう、というイメージもあります。
(「警棒(けいぼう)」とかになると色々ついてそうですが)
そんな訳で「棒」は、紐(ひも)などがついていない限り、
手(て)を離(はな)したら、そのまま落ちそう…、
つまり「手にくっつかなさそう」な感じなのですが。
(棒や手の表面がベタベタ、ザラザラしていない限り)
しかし英語にすると、「棒」は手にくっつくようにも見えてくるかもしれません。
というのも、「stick(スティック)/くっつく」という語があるからですね。
まず日本で①「stick(スティック)」というと、
普段は「棒(ぼう)」を表すことが多い印象ですが。
(例:「野菜スティック」や「ドラムスティック」など)
しかし英和辞典によれば、それと同じスペル・発音で、
別の②「stick(スティック)/くっつく、くっつける」という語があるようです。
で、こちらの②「stick」も、実は日本ではお馴染みだったりします。
というのも、「ステッカー」は色んな所にくっつけられるシール等を表す語ですが、
それは英語スペルだと「sticker(ステカー)」らしいからですね。
つまり上記の②「stick/くっつく」が関係している訳です。意外と身近な語でしたね。
まあ上にも書いたように、
①「stick(スティック)/棒」と②「stick(〃)/くっつく」は別の語なのですが。
でも②を意識した上で、①の「スティック/棒」という語を聞くと、
「『棒(stick)』は(手とかに)『くっつく(stick)』ものなのか…?」という気分になりそうですね。今の時期だと忘年会の手品っぽい気も
※
ちなみに英和辞典によれば②「stick/くっつく」には、
「突き刺す(つきさす)」や「突っ込む(つっこむ)」等の意味もあるようです。
…「くっつく」を通り越して、無理に固定(こてい)しに行ってる感がしますね。
さて、この12月や年末は掃除(そうじ)をする時期でもありますね。
なので片付けの最中に、
「この『棒(stick)』が、壁とかに『くっつく(stick)』といいのに…」
的なことを思ったりするかもですが。
でもそこで「棒(stick)」を壁に「突き刺して(stick)」しまうと、
穴が空いたり抜くのが大変だったりで、後悔するかと思うので、
「くっつける(stick)」にしても、また別の方法を探した方が良いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ところで文房具(ぶんぼうぐ)には「スティックのり」という物もあります。
形が棒状なので、ここでの「スティック」は①「stick/棒」のことだと思いますが、
でも「のり」は何かを「くっつける(②stick)」物でもありますね。
知らず知らず意味が二重になってるみたいで、ちょっと面白い…、
などと思いつつ調べていたのですが。
そもそもWikipediaによれば、「スティックのり」の名前は上記の2つの「stick」がかけてあるみたいです。
特に筆者の思いつきではなかった訳ですね。失礼いたしました。
◆用語集
・stick(スティック)【棒】:
関連用語:「chopsticks(チョップスティックス)/箸(はし)」*2、「箸(はし)」、「ステッキ/stick」*3
・stick(スティック)【くっつく】:
・ステッカー:
関連用語:「改造(かいぞう)」*4、「改造車(かいぞうしゃ)」、「痛車(いたしゃ)」、「デコトラ」
*1:「棒(ぼう)」については 2/1 英語:英語マシーン2/我が手に来たれ、英語の剣! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:箸などを表す英語「chopsticks(チョップスティックス)」や「箸(はし)」については 8/4 英語:色んな「はし」の話 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:英語では「stick」で表されたりもする「ステッキ」については 2/13 生+英他:「ステッキ」を英語で書けますか? ~「ステッキ/杖(つえ)」についてのクイズ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「改造(かいぞう)」、「改造車(かいぞうしゃ)」、「痛車(いたしゃ)」、「デコトラ」については 9/3 英+音:「tune(チューン)」は「調子(ちょうし)」を「改造(かいぞう)」しますか? ~英単語「tune」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。