体育+国語の話―。
「また筆者が言葉の読み間違えてる…」的な話ではありません。
竹(たけ)でできた刀(かたな)、「竹刀(しない)」*1と。
それの由来に関わるらしい語、「撓い竹(しないたけ?)」(※読み不明)、
また「曲がって折れない」様子に関わる言葉、
「しなう(撓う)」や「しなる(撓る)」の話を。
前置き。
今日は4月7日…4(し)・7(な)の日ということで。
「しなる」という言葉を調べていたら、
「竹刀(しない)」につながって面白かったので、その話を。
※
まず「竹刀(しない)」とは、竹(たけ)でできた刀(かたな)のことですね。
主に剣道(けんどう)などの、武道(ぶどう)やスポーツで使われるものです。
学校でもよく使われるので、お馴染み(おなじみ)の感もありますね、
そんな訳で、有名と思われる「竹刀(しない)」という名前ですが。
しかしもし今、名前を決め直すと、
「しなり」という読みに変わる可能性も、あるかもです。
というのも「竹刀」の由来に、「しなう」や「しなる」という言葉が関わるらしいからですね。
まず手元の(古い)国語辞典を見ると、「竹刀(しない)」の欄(らん)に、
「撓い竹(※読み不明。「しないたけ」か「しないだけ」?)」という記述がありまして。
で、さらに国語辞典では、
「しなる(撓る)」は、「東北方言の『しなう』」と説明され、
そして「しなう(撓う)」は、「弾力(だんりょく)があって、折(お)れずに曲(ま)がる」と説明されていました。
この説明の仕方だと、「しなう」がメインで、「しなる」もあるよ、くらいの感じですね。
でも筆者としては「しなう」より「しなる」の方が聞き覚えがあったので、
どういうことだろう…と調べてみると。
どうやら、ネットで調べた感じでは、
まず「しなう」という言葉があったのが、途中から「しなる」と呼ばれるようになったようですね。
意味としてはどちらも同じ「よく曲がり、折れない」といった感じのようです。
(ちなみに筆者の(古い)和英辞典では、「しなる」自体が載っておらず、「しなう」のみ載っていました)
なので、「竹刀」の由来は、
「しなう(曲がる)竹」→(語形変化)「撓い竹(しないたけ?)」
→「竹刀(しない)」と思われるのですが。
(細かい説明は省きますが、言葉が「しな『う』(う行)』→「しな『い』(い行)」と変化していますね)
しかしもし今、「しなう」ではなく「しなる」の方が有名なら。
今「竹刀」の名前を決め直すと
「しなる竹」→(「う行→い行」語形変化)「撓り竹(しなりたけ?)」
→「竹刀(しなり)」(仮)と、名前が決まるのかも知れません。
なので、「『竹刀』は『しなり(撓り/撓り竹)』と読む…!」となる可能性も、あるかもですね。
※
ただまあ、由来が何であれ。
今は「竹刀」の読みは「竹刀(しない)」なので、
テストで「『竹刀』の読みは『しなり』…!」と力強く書いても、バツになりそうですが。
ただ、「竹刀(しなり)」(仮)という読みが気に入った方は。
今度「竹刀(しない)」を振って、
それがよく曲がる…「しなう(撓う)/しなる(撓る)」様子を見た時。
「この『竹』の『しなり(撓り)』…やっぱり『竹刀(しなり)』だな!」と思ってみるのも良いかもですね。
まあそんな感じで~。
*1:「竹刀(しない)」については 2/1 英語:英語マシーン2/我が手に来たれ、英語の剣! - のっぽさんの勉強メモ を参照。